はじめに
CMなどでよく聞く、「がん保険」。
しかし、
「普通の生命保険とどう違うのかわからない…」
「何か保険に入っていれば、別に入る必要はない…?」
と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
日本人の死因第一位は「がん」で、2022年の死亡数は約37万8,000人でした。
また、がんは死亡原因全体の約3割を占めています。
そんなに死亡の原因になっているのなら、不治の病なのでは?
保険に入っても意味がないんじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、それは違います。
現代の医学では、がんは6割は治療で治すことが可能だと言われており、特に進行していない早期発見であれば、なんと9割は治療で治すことができるのです。
そのため、定期的な健康診断やがん検診に行くことがとても重要になります。
ただ、がんの治療には入院や手術、放射線治療など多額の費用がかかります。
そのためがん保険に加入しておくことで、経済的な負担を軽減することができるのです。
このコラムでは、がんやがん保険の基礎知識やメリット、加入時に気をつけるポイントなどをご紹介していきます。
がん保険について疑問がある方や、加入を検討している方はぜひ参考になさってくださいね。
日本人の死因第一位の「がん」とは
がんは、「悪性腫瘍」や「悪性新生物」とも呼ばれ、細胞が異常増殖して腫瘍を形成する病気です。
腫瘍全てが「がん」ではなく、腫瘍は良性と悪性に分けられ、悪性の腫瘍のみを「がん」と呼びます。(一部例外あり)
がんはさまざまな種類があり、罹患する原因もさまざまです。
しかし、がんは2人に1人がかかる病気で、誰もががん患者になる可能性があります。
また、年齢が高くなるにつれ、そのリスクは高くなります。
もしもがんになった際は、主治医にしっかり説明してもらい、その中で自分に合った治療を探していくことが大切です。
◇◇ がんの主な治療法 ◇◇
- 手術療法
- 放射線療法
- 化学療法 …など。
がんにはさまざまな治療法があり、近年では、治療効果を上げるために化学療法を行ってからの切除手術をするなど、治療法を組み合わせることも多くなっています。
◇◇ 「がん」は死因別の死亡率1位 ◇◇
生命保険の中でも「がん保険」の注目度や認知度が高いのか…
それには多くの理由がありますが、まず、日本人の死因第一位が「がん」だからと言えるでしょう。
令和4年の国民の死亡数は156万8961人で、「がん(悪性新生物)」による死亡数は38万5787人となりました。
主な死因別の死亡率の年次推移(添付グラフ)をみると、がん(悪性新生物)は一貫して数が増加しており、 昭和56年以降は「がん」が死因順位第1位であり、令和4年の全死亡者に占める割合は24.6%となりました。
◇◇ 令和4年の死因順位 ◇◇
第1位:がん(悪性新生物、腫瘍)
38万5787人(死亡率(人口10万対)は316.1)
第2位:心疾患(高血圧性を除く)
23万2879人(同190.8)
第3位:老衰
17万9524人(同147.1)
第4位:脳血管疾患
10万7473人(同88.1)
がん保険とは〜医療保険(がん特約)との違い〜
◇◇ がん保険とは ◇◇
がん保険は、がんの診断や治療に関連する費用をカバーする、任意の生命保険の一種です。
がんの診断がされた場合や治療を受ける場合に、一定額の給付を受け取ることができます。
がん治療は大変高額なため、その経済的負担をカバーし、治療に専念するために加入すべき保険です。
がん保険の加入率は年々上昇傾向にあり、令和元年における民間保険のがん保険(がん特約含む)の加入率は37.5%と、全体の約4割にも及びます。※
(※公益財団法人 生命保険文化センター「令和元年度 生活保障に関する調査」調べ)
◇◇ がん保険と医療保険のがん特約の違いとは ◇◇
がん保険とがん特約は、どちらもがんに対する保障をうけるための保険ですが、異なる特徴があります。
簡単にご説明すると、がん保険はその名の通りがんに特化し、がんに罹患した場合に保障が受けられる独自の保険商品です。
一方、がん特約は既存の生命保険や医療保険にがんの保障をオプションとして追加できるものです。
◇◇ がん保険の特徴 ◇◇
- がんに罹患した人の治療に特化した特別な保障が受けられます。
- 保険契約者ががんにかかった場合、がんの種類や進行段階に関係なく、予め定められた一時金または給付金が支払われます。
- 退院後の通院費用などもカバーされています。
- 支払い上限日数に制限がないため、入院や治療が長期化しても治療に専念できます。
- がんに特化した保険商品のため、他の病気や疾患には適用されません。
- 免責期間(加入後90日)があります。
◇◇ がん特約の特徴 ◇◇
- 基本的には、既存の生命保険や医療保険に追加の保険料を支払うことで利用できます。
- がん以外の健康問題であっても、一時金や入院費などのお金を受け取ることができます。
- がんに対する支払い条件や免責期間は加入している保険商品の契約内容によって異なります。
個人の保険ニーズと予算によってどちらを選ぶか決めるといいでしょう。
また、保険の専門家と契約内容を検討する際に、自身のライフスタイルに合った選択ができるようにじっくり相談することが重要です。
◇◇ がん保険以外の主な保険 ◇◇
生命保険には、がん保険以外にも下記のような種類の保険があります。
- 定期保険
- 終身保険
- 終身定期保険/全生保険
- 投資型保険
- 個人年金保険
- 学資保険
- 医療保険
- 収入保障保険 …など
このように、様々な種類の生命保険がありますが、いずれの保険も共通して言えることは、「自分の将来のリスクに備えるためのもの」ということです。
しかし生命保険にはその多くの種類に沿った目的があります。
そのため、生命保険を選ぶ際には「自分が何を求めているか」を理解し、その「型」にあった保険の「種類」を選択することが重要になるのです。
詳しくは、▷▷▷生命保険の「型」と「種類」~生命保険を選ぶための3ステップ~でご説明していますので、合わせてご覧ください。
がん保険の主な種類
がん保険には、「終身型」と「定期型」の2つの主な種類があります。
がん保険「終身型」
終身型のがん保険は、被保険者が生存する限り、保障を提供する保険です。
保険契約の有効期間に制限がないため、被保険者が亡くなるまで保障が続きます。
終身型のがん保険は保障が終わることがないため、一生涯にわたって保障を受けることができます。
また、死亡時には、死亡保険金が受取人に支払われ、遺族の生活費や相続対策などに利用されるメリットがありますが、保険料は定期保険よりも高めです。
【終身型保険の特徴】
- 被保険者が生存している限り、保障が一生涯続く。
- キャッシュバリューや蓄積された現金価値があり、一部を取り崩して借り入れることも可能。 (※条件によって異なる)
- 長期的なリスク管理や資産形成を目指す場合に適している。
がん保険「定期型」
定期型のがん保険は、指定された期間(保険期間)に対して保障を提供する保険です。
こちらも終身型と同様に、保障期間内に被保険者が亡くなった場合は、一定額の死亡保険金が受取人(受益者)に支払われます。
定期型のがん保険は比較的低コストで、保険料が終身型の保険タイプに比べて安い傾向がありますが、保障期間内でないと治療費や死亡保険金が受け取れません。
そのため、特定の期間における保障が必要な場合に適しています。
【定期型保険の特徴】
- 保険期間が限定されているため、契約期間が終了すると保障が終わる。
- 保険料が他の保険タイプよりも比較的安い。
- 投資要素がなく、純粋な保険商品として提供される。
がん保険に加入するメリット
がん保険に加入する主なメリット3選
- がん治療にかかる経済的な負担を軽減できる
- がんになった場合の精神的な負担を軽減できる
- がんになった場合の生活の不安を軽減できる
年齢や性別で違う、がん保険のメリット
年齢や性別によって、がん保険のメリットは異なります。
- 若い世代
若い世代は、がんにかかるリスクが低いため、保険料が安い定期型がおすすめです。
また、がんになった場合の経済的な負担を軽減するために、入院給付金や手術給付金などの保障内容を充実させておくとよいでしょう。
- 中高年世代
中高年世代は、がんにかかるリスクが高くなるため、終身型がおすすめです。
また、がんになった場合の経済的な負担をさらに軽減するために、先進医療特約やがん先進治療給付金などの保障内容を検討するとよいでしょう。
- 女性
女性は、男性に比べて乳がんや子宮頸がんなどのリスクが高いため、これらのがんに対する保障を充実させておくとよいでしょう。
特に若い世代のがんは「乳がん」と「子宮がん」ですので、若くともと油断せずに定期的な検診に行き、女性の罹患率の高いがんに特化した保険に加入しておくといいでしょう。
がん保険は、一人ひとりの状況に合わせて選ぶことが大切です。複数の保険を比較検討し、自分に合った保険を選びましょう。
生命保険に加入するメリットの記事はこちらです。
ぜひ、あわせてご覧ください。
▷▷▷「生命保険のメリットって?」
がん保険を選ぶ時のポイント
がん保険を選ぶ際には、以下のポイントをチェックしましょう。
- 保障内容
最新の治療や高額治療ができる?
手厚い保障がある? - 保障金額
いくらまで保障される?
一時金は受け取れる?
月々の支払額に無理がない? - 保険期間
保障される期間はいつまで?
退院後のアフターケアはいつまで?
また、適切な保険を選ぶためには、自身や家族の現状や将来の計画を考慮し、保険会社の提供する条件を比較検討することが大切です。
また、人は歳をとり、常にさまざまな変化をしていますので、現在生命保険に加入しているとしても、その保険が本当に自分や家族の現状や将来の計画にあったものなのか、定期的に見直す必要があります。
加齢による健康状態はもちろん、ライフステージも変わっていきます。
その変化とともに、生活のリスクも、保険ニーズも変わっている可能性があるのです。
ですから、ライフスタイルが大きく変わる時は、保険の内容を見直すとても良いタイミングになります。
〜保険を見直す良いタイミング〜
- 重要なライフイベントの時
・結婚
・妊娠、出産、子育て
・子どもの進学、独立
・家や車の購入
・昇進や転職 - その他のタイミング
・保険の更新のとき
・保険業界の変化、規制の変更があったとき
保険の見直しのタイミングやポイントについてはこちらで詳しく解説しています。
▷▷▷「保険の見直しって必要? ~ベストなタイミングやその重要性について~」
生命保険なら「ほけんのひまわり」
ほけんのひまわりは、
「あなたに会えて良かった」
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と言われる代理店を目指し、日々社員一同全力を尽くすことをお約束致します。
個人のお客さまへ
自動車保険、火災保険、傷害保険、介護保険などの損害保険から、医療保険、がん保険、学資保険などの生命保険まで、様々な保険を扱っております。
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まとめ
がん保険は、がんにかかった場合に経済的な負担を軽減し、精神的な負担や生活の不安を軽減するために役立つ保険です。
年齢や性別、ライフスタイルなどに合わせて、自分に合ったがん保険を選びましょう。
お困りの際は、ぜひほけんのひまわりにご相談ください。