はじめに
ここ数年世間を騒がせたパンデミックや、改善の様子のない少子高齢化の影響で、現代では「万が一の病気に備える」という目的と「経済的なリスクに備える」という二つの意味で、生命保険がますます注目されています。
これまでも、生命保険の世間的な認識は、「はいっておくに越したことはない」というものでしたが、近年は様々なリスクに事前に対応しておく、保険をかけておくことの必要性を改めて考えさせられたのではないでしょうか。
生命保険文化センターの「生活保障に関する調査(2022年度)」によれば、生命保険に加入している人は、男性では77.6%、女性では81.5%となっています。
つまり生命保険加入者はなんと「約8割」にもなるのです。
つまり、生命保険は多くの人にとって、不測の事態に備えるための良い手段であり、様々な面で加入するメリットがあると判断されているのです。
ただし、さまざまな生命保険はどんなリスクがあるかによって必要か不要かが分かれるため、「どんな生命保険も入っていればメリットがある」ということではありません。
このコラムでは、生命保険の複数の側面に焦点を当てつつ主なメリットや、生命保険に加入する注意点などをご紹介していきます。
生命保険とは
生命保険は、自分の将来のリスクに備えるための保険です。
これは、最も一般的な任意の保険の一つです。
予期せぬ事故や病気などの生命にかかわるリスクに備え、保険契約を結び、保険料を支払うことで、保険会社が死亡・疾病・障害・年金などの給付金を支払うシステムです。
そうやって多くの加入者が保険料を前もって支払うことで、あなたや家族が万が一の事故や病気にあった際にそのお金から給付が受けられるのです。
生命保険には多くの種類と目的があります。
家族など身近な人の財政的なサポートのためや、遺産として残せるお金を増やしてあげることなどが多くの人の生命保険へ加入する目的になるかと思います。
しかし、それだけでなく、自分のビジネスや、共同経営者などのビジネスパートナーを守ることや、生きている間の自分達の財政的な安定のために活用することもできます。
他には、教育費などの資金準備、将来の年金受給に備えるなどの目的の保険もあります。
そのため、生命保険を選ぶ際には「自分が何を求めているか」を理解することが重要です。
生命保険に加入する主な目的はこちらです。
以上のように、生命保険に加入することで、将来の不安要素を取り除くことができるのです。
また、生命保険文化センターの2021(令和3)年度「生命保険に関する全国実態調査」では、直近加入契約(民保)の加入目的は「医療費や入院費のため」が59.0%、「万一のときの家族の生活保障のため」が52.4%と上位を占めました。
生命保険のシステムや、加入目的についてはこちらのコラムで詳しく書いています。
是非ご一読ください。
また、前述した以外にも、さまざまな目的に合わせた型や種類の生命保険があります。
そのため、生命保険を選ぶ際には「自分が何を求めているか」を理解し、その「型」にあった保険の「種類」を選択することが重要になるのです。
~生命保険の主な型~
- 終身保険
- 定期保険
- 養老保険
~生命保険の主な種類~
- 定期保険
- 終身保険
- 終身定期保険/全生保険
- 投資型保険
- 個人年金保険
- 学資保険
- 医療保険
- がん保険
- 収入保障保険
適切な保険を選ぶためには、自身や家族の現状や将来の計画を考慮し、保険会社の提供する条件を比較検討することが大切です。
また、人は歳をとり、常にさまざまな変化をしていますので、現在生命保険に加入しているとしても、その保険が本当に自分や家族の現状や将来の計画にあったものなのか、定期的に見直す必要があります。
加齢による健康状態はもちろん、ライフステージも変わっていきます。
その変化とともに、生活のリスクも、保険ニーズも変わっている可能性があるのです。
ですから、ライフスタイルが大きく変わる時は、保険の内容を見直すとても良いタイミングになります。
~保険を見直す良いタイミング~
①重要なライフイベントの時
- 結婚
- 妊娠、出産、子育て
- 子どもの進学、独立
- 家や車の購入
- 昇進や転職
②その他のタイミング
- 保険の更新のとき
- 保険業界の変化、規制の変更があったとき
保険の見直しのタイミングやポイントについてはこちらで詳しく解説しています。
生命保険の4つの大きなメリット
生命保険は、予測できない将来のリスクに備えるための重要なツールです。
生命保険に加入するメリットはたくさんありますが、特に重要なものを4つご紹介します。
①万が一の経済的リスクに備えられる
人生には予測できない事態が存在し、それに対する備えが重要です。
生命保険の加入者やその家族は、死亡や病気、ケガ、介護などの万が一の時に、まとまったお金を受け取ることができます。
このお金は、葬儀費用や生活費、医療費、介護費用などのカバーをすることができ、突然の経済的な負担を軽減するのに役立ちます。
また、ご自身に万が一のことがあった場合に、家族や愛する人々に残せるお金が増やせるといったメリットもあります。
これにより、家族の安心感を高め、将来への不安を軽減する一助となります。
②節税効果が期待できる
生命保険は保険料を支払うことで、一定額を所得税と住民税から控除することができ、節税効果が期待できる魅力的な手段です。
加入者の年齢や保険料支払額に応じて異なった控除額が、所得税と住民税から差し引かれます。
確定申告時に節税の恩恵を受けることができ、家計の負担を軽減しつつ健全な財政計画をサポートすることができます。
③相続税対策ができる
相続税は、遺産や贈与に課される税金であり、遺産分割時に家族や相続人が直面する問題の一つです。
生命保険金は相続税の対象のため、保険料を払った期間や保険金額によって非課税枠が設けられています。そのため、税金対策として活用できます。
この非課税枠を有効に活用することで、相続税の負担が軽減されるので、家族の資産保全と財政計画の安定性を確保することができます。
~非課税限度額~
非課税限度額 = 500万円 × 法定相続人の数
(例)法定相続人が4人いる場合は、非課税限度額は2,000万円になります。
そのため、死亡保険金が2,000万円以下であれば、相続税はかかりません。
※生命保険の死亡保険金は、相続税・所得税・贈与税のいずれかの課税対象です。
相続税=契約者と被保険者が同じ
所得税=契約者と受取人が同じ
贈与税=契約者と被保険者と受取人が違う
④貯蓄の代わりになる
生命保険は、定期的な保険料支払うため、将来への備えを行う代替手段となります。
保険料支払いが一種の強制的な貯蓄となり、将来の不測の事態への備えを進めることができます。
ただし、生命保険はあくまでも「保険」です。保険の詳細条件によっては、保険料支払いの割には受け取る保険金が少ない場合や、元本割れのリスクがあることに注意が必要です。
また、生命保険に加入することで、「万が一の備え」というものを意識するきっかけになります。
そして保険料を払うことで日々の貯蓄に対しても意識も高まります。
生命保険は、万が一のときに備えておくと大きなメリットのある保険です。
自分に合った保険を選んで経済的な安全を確保し、万が一のときにご自身や大切なご家族を守りましょう。
ただし、さまざまな生命保険はどんなリスクがあるかによって必要か不要かが分かれるため、「どんな生命保険も入っていればメリットがある」ということではありません。
その点に注意して、性別、年齢、家族構成、仕事内容、持病の有無などのさまざまな要素から「入るならどんな保険が自分に合っているのか?」を判断し、慎重に検討する必要があります。
加入者の状況やニーズに応じて適切な保険を選び、健全な財政計画の一環として取り入れることで、安心した生活を送ることができるでしょう。
自分に合った保険の選び方については、こちらのコラムで詳しくご説明していますので、ぜひご覧ください。
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まとめ
今回は、生命保険の主なメリットや、加入時の注意点などをご説明しました。
生命保険は多くの人にとって、不測の事態に備えるための良い手段です。
特に、自分や家族を経済的に守るために加入するメリットがあります。
ただし、どんなリスクに備えたいかによって、メリットのある生命保険は変わりますので保険選びには注意が必要です。
このコラムを参考に、ぜひ加入するべき生命保険について考えてみてくださいね。